夢日記 第81夜 洒掃的意思論者

夢日記
09 /06 2017


こんにちは、ぽち猫です。
まだ買ってから一年ちょっとしか経っていないウォークマンが、水没事故に遭ってしまいました…(猫の水入れにボチョンッ!と、落ちちゃった…)。

夢日記アプリに投稿中の夢のお話です。




「そこまで頭が回らなかったんだよーッ!?」

眼前に広がる、見慣れてきた地獄絵図。
散らばるガラスの破片と、その周りでワタワタと被害を拡大させていく団員たち。

あまりにも情けなさすぎる彼等の姿を…私はハシビロコウのような表情で見つめていた。


――


雑用係の朝は早い。
週に二回のゴミの日は勿論、土日祝日なども関係なく早いのだ。

人通りが、まだ少ない時間帯の住宅街。
錆び付いて差込みづらい鍵を回し、古すぎて動かしづらい引き戸を力を込めて開け放つ。

電気の点いた状態の玄関に、一つため息。

――電気は消せって言ってるのに…。

しかし、これくらいで苛立っていては雑用係は務まらない。
雑用係には、掃いても捨てきれないほどの“雑用”が待っているのだ。

乱暴に家から持ってきた大量のガラクタを玄関の脇に置き、キリッとした表情で気合を入れる。

――今日も一日、頑張るぞ!

靴を脱いで踏み出した一歩目。
その右足が、脱ぎ捨てられていた誰かの“下着”を踏み抜いた瞬間…。

私のやる気は日にちの経った風船のように、シナシナと萎んでいった。


――


散らばった洗濯物を色分けしてから洗濯機に放り込み、ゴミ箱の中身を分別してから捨てていく。
生ゴミもペットボトルも一緒くたに詰め込まれていたが、これでもまだ“当初”より幾分もマシになった方だ。
綺麗な原型を留めたままの箱類を潰して平たくし、ゴミ袋が破けない位置に詰め込んでいく。

流しに積まれた食器を洗い、冷蔵庫の中身とホワイトボードに書かれた“食べたいものリスト”から一日の献立を決める。
作りもしないくせに買い込まれていた食材たちの消費は、一日二日でできるものではない。
今日のオヤツは賞味期限の切れた片栗粉ときな粉、一個の塊へと進化を遂げた砂糖で作る“わらび餅”に決定だ。

自慢の裏庭の手入れが終わる頃に洗濯第一陣を回収し、第二陣を放り込む。
適当に種をばら撒いただけの畑だが、この子達の収穫のおかげで食費がだいぶ楽になった。
慌しく騒がしいボロ家の中で唯一、私が“憩い”と思える空間である。

タオル等を干している間に“声優志望”のMちゃんが出勤してくるので、団員たちの起床を手伝いに行ってもらう。
腰が重いことで有名だったMちゃんだが、何故か団員たちの世話には積極的だ。
その間に朝食の準備に取り掛かれるので、私としては非常に助かっている。


――


書き終わった手作りのチラシを分け、手が空いている人員でビラ配りに行ってもらう。
水筒に麦茶を入れ、買出しメモと一緒に渡して見送り、私は屋根裏部屋へと向かう。

ギシギシという階段に恐怖心が募るが、それでも秘密の隠れ家へと向かう幼子のような気持ちも抱いてしまうのだから不思議なものだ。

――マスクよし、眼鏡よし、手袋よし…お掃除セットもよし!

ゴチャゴチャに物を詰め込まれただけの空間。
少しでも順序を間違えてしまうと、ガラクタ雪崩れの餌食だ。

…しかし、私はこの雑多感が好きだった。


――


団長と副団長の二人は駅前でビラ配り。
押しが弱い団長と強面の副団長では、“三枚”受け取ってもらえれば上々の成果だろう。

美術担当は宣伝担当とMちゃんと一緒にビラ作り。
私が持ってきたカラーペンを片手に、無言でコピー用紙を渡し合う三人はとても真剣だが、効率自体はあまり良くないのが実情だ。

衣装担当と花形女優の二人は次の“舞台”の相談中。
見た目が華やかな二人が揃うと絵にはなるのだが、美人なだけに意見の食い違いで口論に発展すると迫力が桁違いである。

そして、私の仕事は“片付け”である。
この家に無造作に点在するガラクタの中から使えそうなものを選別し、残りを分別して処理するのが主な役目である。

…これが意外と骨が折れる作業なのだ。

紙くずを広げて必要な書類か確認し、わずかな振動で落ちてくる缶を潰して専用のゴミ袋に入れていく。
衣装に使えそうな着物を畳み直し、染みの浮いた服は雑巾にする。
突っ張り棒は見付け次第回収し、棚が必要だと思われる場所に設置していく。

――そう、明らかに“ゴミ”と呼べるものが少ないのが難点なのだ。

例を挙げると、壊れた編み機は取っ手を外し、金具で固定すれば“タオル掛け”に改造できる事などだ。

他にも、貴重な財源となる“フリーマーケット”に出店する際などにも役に立つ。
古着で作ったぬいぐるみは客寄せにもなるし、今のところ毎回“完売”している。

その時に劇団の宣伝もできるので、月一の頻度で参加するように心がけてはいる。

――まぁ、月一でフリマに参加できるくらいには、劇団の仕事がないって事なんだよなぁ…。

苦笑いをマスクで隠し、数年前の日付の書かれた新聞紙を纏め上げていく。
この新聞紙は窓を拭いたり、ゴミ袋が破けないようにする為に使われる予定である。

階下から聞こえる阿鼻叫喚に気付くまで、私は練習中の歌を口ずさみながら作業に没頭した。


ーーここから夢の感想ーー

もうひとつの論者シリーズ。
第18夜 裏庭的意思論者」の“もしも”の話…。
*早くフリーマーケットに参加したい、今日この頃です。


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コメント

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Re: 雑用係が一番大変そうですね!

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

専門知識がない分、細々とした雑用の“全て”をこなすレベルに動き回っておりました…。
まぁ、“仕事”自体に苦痛を感じてはいなかったので、本当に楽しい“職場”だったのでしょうね。

片栗粉で作る“わらび餅”も、とっても美味しいですよ!
きな粉の味が強くて、片栗粉の味がきな粉に上書きされるので、ちゃんとツルンッ!としたわらび餅の味と食感が再現されます。

お時間がある時にでも是非、試してみてくださいね!

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

雑用係が一番大変そうですね!

個人的に片栗粉で作るオヤツが気になりました!

ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、とび森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。