FC2ブログ

「好き」という、言葉の定義

猫とカタツムリと時々…。
06 /26 2018

こんにちは、ぽち猫です。
AちゃんとMちゃんとメール中なのですが、幼馴染みのAちゃんと同級生のMちゃんは面識が全くないので、同時進行で二人と話をすると頭がこんがらがってきます…(あと、AさんもAちゃんもMちゃんも名前の頭文字が“A”だという事に気が付きました…)。

ちょっとだけ暗い話…というか、愚痴しか書いていないので、読まれるかは自己責任でお願いします。
サスケ六月二十五日




――別に、好きってわけではなかったし。

私の家には“サスケ”という名前の猫がいた。

母親であるキララちゃんとよく似た柄の猫で、性格は甘えん坊。
食べ物とストローをこよなく愛する、非常に頭の良い猫だった。

…この猫の武勇伝も語りたいところではありますが、今は“頭が良い、グルメな猫”という彼の個性だけを強調しておく事にしよう。


――


アンタ、ほんまに“猫好き”なん?

叔母は自称“猫好き”である。
猫関係のテレビ番組や映画を欠かさずチェックし、猫関係のネットの情報にも精通している(らしい)。

自称“アレルギー”である従弟Sが居る為に猫を飼えないでいるが、私が世話を任された子猫達を引き取りたいと目論んでいたくらいだ。
*私は血液検査で引っかかっていますが、従弟Sはアレルギー検査を受けた事がありません。

そんなに好きなら、叔母ちゃんが面倒みれば良かったじゃない。

親戚が旅行に行く時、その家の動物の世話を任されるのは私である。
何故なら、叔母は…。

だって、犬が居るやん。

…チャーリーな。もう12年の付き合いやのに、なんで名前すら覚えんのよ。

ヘラヘラと笑いながら、叔母は玄関に居たチャーリーに挨拶もせずに子猫達の居る部屋に行く。
そして私がジットリとした目で閉まった扉を見ていると、ゾンビの断末魔のような声が漏れてきた。

子猫の挙動に悶える叔母を想像してテンションの下がった私は、チャーリーの頭を撫でながら溜め息を吐いたものだ。

多頭飼いの場合、先住動物を優先しないとダメなのにね…。

…これは、別に良い。
動物が好きだからと言って、全ての動物を愛している人は少ないだろう。

私だって大きな動物には恐怖心を抱くし、大型類人猿には苦手意識を持っている。
Aさんは小動物は好きだが大型犬は怖いと言うし、Mちゃんは犬は大好きだが猫は嫌いと豪語している。

だから、叔母の言葉は聞き流す事にしていたのだ。


――


やっぱり、飼うなら高いお金を出して買わないと…。だって、その方が愛着湧くし。

最近はペットショップで好みの猫を吟味していると打ち明けてきた叔母が、我が家の猫を“汚っこい”と表現した。
私はピクピクと目の下の筋肉が痙攣するのを感じたが、これに関しても反論を口に出す事はなかった。

――捨てられた子猫を欲しいと宣っていたのは一体、何処の叔母ちゃんだったのかなぁ?

そう思いはしたが、いちいち叔母の発言に目くじらを立てていては身が持たない。
寿命までしっかり面倒みる為に必要な条件なら、それはそれで必要な事なのだろう。

ツンツンと嫌がるウチの猫の腹を突っつく叔母に呆れて、私はこう返した。

サスケとか、ミューちゃんとか…ウチの猫でも気に入ってたの居ったんちゃうん?

猫撫で声で名前を呼び、怖がるサスケや威嚇するミューを追いかけていたのは、何を隠そう叔母である。
…だから、私は言ったのだ。

――好きな猫も居ったのに、よくそんな事言えるな…。

しかし、叔母はキョトンとした顔でこう言った。

え?別に、好きってわけではなかったし。

…は?

だって、寄って来たら構うやん?向かって来たら遊ぶやん?それだけやで?

ハハハと笑う叔母に、私は何も言えなかった。
“価値観が違う”という事は、こういう事なのだと理解していたからだ。


――


叔母は、私を“猫好きとは呼べない”と言う。
本当の猫好きは猫の話なら何でも食いつくし、何でも知りたいと思うものなのらしい。

私は勧められたり、傍で視聴されない限りは動物関係の映像は見ないし、ネットの話題にも疎い。

しかし、私は“猫”という生き物と一緒に暮らしている。
それこそ“同居歴=年齢”という、長い期間を共に過ごしている。

…それだけではダメなのだろうか?

私からすれば、叔母の言っている事の方が“矛盾”しているように感じる。
全ての猫に対して興味を抱くのが猫好きなら、ウチの猫にも興味を抱くべきなのだ。

――まるで、可愛い物を「可愛い!」と言える自分こそが可愛い!という考え方のようだ…。

頭の中でそう文句を連ねていると、これ以上ない程の“矛盾”に気付いてしまった。

…寄って来たから、構ってた?

え?まだ続いてたん?

驚く叔母の顔を見て、私は涙目で叔母から逃げていたサスケの挙動を思い出していた。

…サスケは、間違いなく叔母に苦手意識を持っていた。
そんなサスケが、天敵である叔母にヒョコヒョコ近付くだろうか?

私はいつも以上に悪い目付きとなって、叔母に問うた。

サスケの好きな物、なんやったか覚えとる?

当たり前やん、お肉やろ?

私はドヤ顔を披露する叔母に、何と言えば良いのだろう?
…そんな事、決まってる。

サスケ君の好きな物はストロー一択!だいたい、他所の猫を餌付けするのはマナー違反やろ!

えー?と面倒臭そうに私を見る叔母に、今日ほど“猫は飼わない方が良い”と思った事はない。


・…おまけ。
サスケ六月二十五日2

この上下に付いている灰色の線…何?

<彼の両親も、頭の良い猫だった。>
我が家の猫達の主食は“ドライフード”である。
しかし、それなら何故、私がサスケ君が“食いしん坊”であるという事を知ったかと言えば…。

お母さん、またサスケが台所を襲撃しとる!

またか!なんで鍵まで付けとるのに、ドア開けんねん!

サスケは台所に通じるドアを自力で開け、食パン等を貪る事を趣味としていたのだ。
その手際は親であるダヤン君やキララちゃん直伝であり、そこに彼は“グルメ”の個性を付属させたのだ。

…そして、ドン臭い子供であった私は、彼にとって格好の餌食であった。

…んー!んー!

どしたん、そんなに騒いで…って、サスケ!ぽちのチャーシュー返しなさい!

嬉しそうに“戦利品”を咥えて逃げるサスケを追う母を目で追いながら、私は口に含んでいた麺を噛み切った。

…んっ!サスケ、ぽちがラーメン食べてる間に、顔ニュッって突っ込んできた!

涙目で母に訴える。
そう、サスケは“麺を啜る”という私の一連の行動に隙を見出し、口に麺を含んだ無防備な時を狙ってチャーシューを掻っ攫っていったのだ。

食べるのが遅い私のラーメンは冷め切り、サスケが口内をヤケドする事はなかった。
そして、偏食家であった私のラーメンにチャーシュー以外の具が入っていなかった事も幸いだった。
…今だったらチャーシューの上に大量の葱が盛られるので、それは悲惨な惨事となっていただろう。


――


何故、彼がそこまで“人間の食べ物”に執着していたのか不思議だったが、今回の叔母の発言で謎が解けた。

――サスケは、人間の食べ物の味を知っていたのである。

思い返せば、サスケが私や台所を襲撃するようになったのは、叔母一家が泊まりに来た後であり、それまでは台所に入り浸る祖母を恐れて立ち入る事すらなかったのだ。
…おそらく、叔母は台所で餌付けをしていたのだろう。

サスケはたった数日の出来事をしっかりと覚え、ひたすら食への追求に勤しんでいた。
「猫は“執念深い”生き物だ。」と言われているが、記憶力が良い事は確かなようだ。


<ダヤン一家>



関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、どう森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。