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夢日記 第101夜「磐をも砕く、雷の刃」

夢日記「Dream Diary」
01 /03 2019

こんにちは、ぽち猫です。
久しぶりにAちゃんとメール中…(お話するのは凄く楽しいけれど、やっぱり「“価値観”の違いを感じるなぁ…。」という場面が、結構な頻度で起こってしまいますね)。

「夢日記アプリ」に投稿する予定だった、“夢”の物語です。




潮風の匂いと、花の香りが漂う小道。
踏み均された緑の絨毯を、小さな足が走り抜けた。

「このまま一直線だ!絶対に振り落とされるなよ!」

新しい輝きを放つ靴には、所々、泥塊が飛び散っている。
まだ荷物の少ないリュックはカラコロと音を立て、上着から覗く腰のベルトには紅白のボールが三つ揺れていた。

…そして、少年の細い肩には黄色の獣が、武人のような重々しい表情でしがみ付いている。

「ピッカ!」

それが“何”を意味する言葉なのか、旅立って数時間の"新米トレーナー”である少年には分からなかった。


――


少年達が辿り着いたのは、歴史を感じさせる三重塔が聳え立つ古都。
初めて訪れる街並みに興奮した面持ちの少年の肩を、周囲警戒を怠らない稲妻の尾が叩く。

「…アレかな?」

濃い煉瓦色の屋根を見付けた少年は、肩に乗る黄色の獣を撫でながら建物内に足を踏み入れた。

「とても良い“バトル”だった。また、いつでも挑戦しにおいで。」

大きな回復機器の横に設置されたパソコンの前で、一人の青年が膝を突いている。
水色の袴を纏った青年は、少年よりも少し年下に見える男の子に柔らかく微笑んだ。

「…本当?明日でも良いの?」

「勿論。同じ“タイプ”に魅入られた者同士、語りたい事は山のようにあるからね。」

そう青年が言うと、男の子は嬉しそうに足元に佇む羽毛の主に手を伸ばす。
頭を撫でられた丸いフォルムの梟は、首を傾けつつ満足そうに目を細めた。

「…“色違い”なんて、この“仕事”をしていても稀だからね。」

通常とは違う“赤色”の羽は、男の子の手が動く度にキラキラとした輝きを放っている。
男の子と梟を一瞥し、颯爽と立ち去って行く青年の後姿を見つめながら、少年は何かを決意するようにギュッと両手を握り締めた。


――


「頼む、ピカチュウ!お前だけが頼りなんだ!」

少年の声に、黄色の獣は先端が黒く染まった長い耳を伏せた。

――状況は、あまり芳しくはない。

眼下に広がるバトルフィールドには、様々な大きさの岸壁が聳え立っている。
そして、“主人”であるトレーナー達が佇むテラス部分と、ソレ等を見下ろす観客席には異質な空気が漂っていた。

荒い砂粒が目立つ大地を踏み鳴らし、此方を挑発するように身体を揺らす大岩。
少年と対峙する人物は居丈高に腕を組み、その奥では複数の人影が蠢いている。

鳴り止まぬ野次の数々に眉根を寄せていた黄色の獣は、何かを葛藤するように小さな身体を震わせた。

――タイプ相性は最悪、という言葉だけでは表せない。

此方の攻撃は全く通らず、彼方の攻撃は掠っただけで致命傷。
おっとりした性格の“鼠”と、穏やかな性格の“小鳥”が倒れた今、この状況を覆せるのは大人しい性格の“電気鼠”である彼だけだった。

「ピー、ッカ!?」

――あー、もう!どうなっても知らんぞ!?

少年の耳に“声”が届いた瞬間、短い四肢に力を込めて黄色の獣は跳んだ。
バトルフィールドに飛び降りる、のではなく、小柄な体躯を生かした飛躍力を駆使して観客席よりも高く舞い上がる。

「ピッ、チューア!」

赤い頬袋からバチバチと電気が漏れ、全身の毛が逆立ったように天を向いた。
闘争心を湛えた黒色の瞳が睨め付けると、瞬くように点滅する照明を見上げていた大岩の口角が上がる。

――“地面タイプ”が複合された対戦相手に、主力である“電気技”は効果がないのだ。

“水”を苦手とする種族の関係で、大岩の体内に保持されている水分量は他のタイプより少ない。
さらに大岩は二本の足を地面にしっかりと差し込んでいる為、例え黄色の獣が最大火力の電撃を放ったとしても、ダメージを受ける前に電気を地中に逃がす事が出来るだろう。

…しかし、少年と黄色の獣に“恐れ”はなかった。

「ピカチュウ!」

鼓舞するように背を押す少年の声に、黄色の獣は身体を捻って攻撃態勢に入る。
電気を帯びた稲妻の尾が光り、磨き抜かれた“鋼”のような銀色の輝きを放った。

「アイアンテール!?」

「ピッカー!?」

縦回転の勢いを殺さずに振り下ろされた鋼鉄の刃は、迎え撃つように笑う大岩の身体に命中する。

――ガゴンッ!?

硬質な物を砕く鈍い音と共に、衝撃で砂塵が立ち込めた。
しかし、少年は目を細めながらもバトルフィールドから視線を逸らさない。

視界を覆う砂煙が収束した時、その場に立っていたのは…。


ーーここから夢の感想ーー

夢日記アプリ”に投稿していた時は、極力“キャラクター名”を出さないようにしていたので、今回の夢日記は新たな試み…と、言えるのかもしれない。
*あくまでも“夢で見た内容”を描写しているだけなので、本家“ゲーム”とは違う部分が多々あります…。



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コメント

非公開コメント

こんにちは

雷の音は怖いですからねぇ~。
雷自体も怖いからなぁ・・・
雷は落ちないでくれた方がいいですよねぇ。

Re: こんにちは

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

“雷鳴”が聞こえると、やっぱりビックリしてしまいますよね…。
室内から眺めている時は綺麗だと思うのですが、外出中に遭遇すると本能的な恐怖を感じますね…。

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、どう森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。