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夢日記 第105夜「流星書庫と絡繰師」

夢日記「Dream Diary」
06 /19 2019

こんにちは、ぽち猫です。
幼馴染みのAちゃんからの“メール”に、返事を書くのを忘れていました…(私達の“連絡”は、きっと“手紙”よりも時間がかかっているのでしょうね…)。

「夢日記アプリ」に投稿する予定だった、“夢”の物語です。




お気に入りの本の頁を捲っていると、いつも同じ場面で手が止まる。

「“一人”じゃなかったけど、“独りぼっち”だった!」

寂しさのあまり、大切な“掟”を破ってしまった悪役の台詞。
正義の鉄槌が下される瞬間まで叫び続けていた彼女の慟哭は、読み返す度に胸を締め付ける。

「…結局、彼女は最後まで“悪者”でしかなかった訳ね。」

同じ虚しさを味わいながらも彼女を否定した主人公よりも、善良であった故に彼女を突き飛ばした家族よりも…。
孤独から逃れる為に足掻き続けた彼女の生き様の方が、私は“人間”らしいと思ってしまうのだ。


――


リーンと、鈴が転がるような音が聞こえる。

小説から視線を逸らし、ゆっくりと顔を上げた。
ずっと同じ姿勢を維持していたからか、身体中が凝り固まっている。

栞代わりの紙切れを挟み込んだ本をクッションの上に落とし、心地好い痺れが残る右手で左肩を揉んだ。

――そろそろ、か…。

丸屋根に嵌められた硝子を通して、満天の星空が図書室を照らす。
ぼんやりと降り注ぐ星屑の欠片を眺めていると、虹色の光が広がった。

――シャラシャラと鳴り響く、流れ星の子守唄。

その幻想的な光景は、どんな物語よりも美しいのだろう。

「…“独りぼっち”で、生きていたい訳じゃない。」

――だけど、“一人”でだって生きていけるようになりたいんだ…。

天文台に設置された、豪華な椅子。
柔らかな湯気が運ぶ紅茶の香りに、一口サイズのクッキーの甘さが混ざる。

そして、沢山の本棚に詰められた“知識”の糧は…。

――実在した誰かの“記憶”が流れ落ちる度に、増えていくのだ。

「…おはよう。」

歯車が軋むような、不明瞭な声音が響く。
それと同時に、一つの“影”が動き始めた。

「…“人間”が間違える生き物だと言うのなら、完璧だけを詰め込んだ“人形”を作れば良い。」

絨毯の上を摺るように、億劫な動きで身体を動かす。
無言で前に進む人影は、きっと彼女の成れの果てだ。

「…全ての“記憶”は文字になり、我が図書館の新たな蔵書として永遠に残り続けるだろう。」

“魂”すらも消えてしまった人影を、私は憧憬の眼差しで眺め続けた。


ーーここから夢の感想ーー

私が幼少期になりたかったモノは、“ロボット”でした。
*正確には少し違うのですが、当時は他に当て嵌まる言葉が見付からなかったのです…。



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ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、どう森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。