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夢日記 第63夜「最強武器、孫の手」

夢日記「Dream Diary」
06 /01 2017

こんにちは、ぽち猫です。
サビ柄のにゃんこが、ゴロゴロと転がり回っております。

「夢日記アプリ」に投稿中の“夢”の物語です。




ブンブンと、何度か腕を振る。
“ソレ”は手の平に良く馴染み、しなり具合が素晴らしい逸品であった。

――おぉ…。これは…良い。

でこぼことした薄い茶色のボディは丹精に磨き上げられた光沢があり、ツルツルと光を反射している。
うむうむ…と、私は頷き、拾い上げたそれを武器に決めた。

――しかし…。やはり“孫の手”は、上下逆の方がしっくりくるな…。

暇な時には猫じゃらし代わりに、よく猫達との“ハンティングごっこ”の獲物役に使っていたりしていた私だが…。

――まさか、本当にこの“得物”を血で染め上げる日が来るとは…。

…流石に一度も、考えた事はなかった。


――


私は薄暗い商店街を走っていた。

うっすらと靄のかかった視界は悪く、色々な場所から火の手が上がっているのだろう。
焦げた臭いの他に、本能的に恐怖を抱くような悪臭もする。

電気の切れた自動ドアを引き戸のように開けて潜り抜けた。
反対側のドアに群がる“ソレ”等は、腐ったような不気味な色のものを垂れ流しながらドアに縋り付いている。

…私は少しだけ顔を顰め、雄叫びを上げる“ソレ”等に背を向けて走った。


――


五階にある教室に逃げ込み、私はロッカーに背を預けて座り込む。
周りには似たり寄ったりな風貌の“生存者”達が立っていて、荒い息を吐き出しながら逃げる算段を立てていた。

「まずは奴らの動きを止めなくては!」

「しかし、方法なんて分からないぞ!」

「奴らが増えないようにするべきだ!」

「火が焼くのは我々“生存者”だけだ!」

堂々巡りの会話が繰り返す中、塞いでいた教室のドアを殴る音がした。

「お、お願い!助けて!」

奴等かと身を竦めていた私達は肩の力を抜くが、その後に続く呻き声に各々、武器を取る。

――今、この扉を開ける事は出来ない…。

誰もが窓からの脱出だけに意識を向けていたが、私は積み上げていた机や椅子を放り投げてドアを大きく開けた。

「早く、こっち!」

ボロボロな姿の女性の腕を掴み、思い切り引っ張る。
目の前の階段からは第一陣であろう“亡者”が、ヨタヨタと頼りない動きで上がって来ていた。

…私は女性を中に引き入れるとドアを閉め、教卓を投げ飛ばす勢いで押し付けた。


――


私は薄暗い商店街を走っていた。

うっすらと靄のかかった視界は悪く、色々な場所から火の手が上がっているのだろう。
焦げた臭いの他に、本能的に恐怖を抱くような悪臭もする。

開けっ広げられた自動ドアを潜り抜け、勢いを殺さないままに曲がり切った。
反対側のドアから侵入してきた“ソレ”等は、腐ったような不気味な色のものを垂れ流しながら、私を捕まえようと手を伸ばしてくる。

握りしめた“武器”で薙ぎ払いながら、私は雄叫びを上げる“ソレ”等に背を向けて走った。


――


五階にある教室に逃げ込み、私はロッカーに背を預けて座り込む。
周りには似たり寄ったりな風貌の“生存者”達が立っていて、荒い息を吐き出しながら怒鳴り声を上げていた。

「何故、わざわざ危険な事をする!」

「我々まで危険な目に遭うのだぞ!」

「一瞬でも遅れてれば死んでいた!」

「やっと此処まで逃げ切ったのに!」

薄汚れた衣服に身を包んだ“生存者”達は、私と女性に罵詈雑言の限りを吐く。

「…アンタ等は、馬鹿かっ!」

喉はカラカラに乾いていたが、思っていた以上に大きな声が出た。

叫んだ本人が驚いたくらいだ。
先程まで騒いでいた“生存者”達も…そして渦中の女性すらも目を丸くして一歩、退いた。

「死んだら全員“ゾンビ”になるんだぞ!味方を減らして敵を増やすなんて、愚の骨頂だっ!」

私は今まで我慢して来たモノを全て吐き出す勢いでまくし立てる。

――助けたのは、あくまでも“生き残る”為の最善策だったから…。

…一応、筋が通った話ではあった。

しかし、私の言葉はかなりの辛辣さを混ぜ込んでいたのだろう。
その証拠に、何人かはパクパクと口を開いては閉じる…という動作を繰り返していた。

――正論なだけに、反論ができない…。

そんな空気を打ち破るように掲示板に拳を当てて、私は言った。

「分かったらこれ以上、“死者”を出すな!全員、生き残って逃げ切るぞっ!」

――ぜーっ、はーっ。

息を荒げて“生存者”達を睨め付けると、彼らは釈然としない顔付きではあったがコクリ…と、頷いた。


――


教室に転がっていた筆箱から、何本かの文房具を拾い上げる。

――これだけあれば、“目潰し”くらいにはなるだろう…。

ポケットや鞄に色々な物を詰め込み、私達は壁に開けた穴から別の教室に移った。

「…それじゃ、降りるぞ!」

反対側の階段に一番、近い教室。
“生徒会室”…と言う名の物置のドアを大きく開き、全員が雪崩れ落ちるように階段を降りた。

反対側のドアに群がっていたゾンビは一瞬、動きを止めてコチラを見ていたようだが、慌てたように追いかけてくる。

階下に降りるたびに合流するゾンビの頭を孫の手で薙ぎ払い、手すりに捕まりながら絶妙なターンで曲がり…また、降りた。

…それを何度か繰り返し、一階まで辿り付く。

――正門を潜り切る直前…。

エレベーターから零れるようにゾンビが降りて来たが、私達はすでに門の外へと踏み出していた。


ーーここから夢の感想ーー

なんという、ゾンビパラダイス…(略して“ゾンパラ”!)。
…そして、“夢”で初めて逃げ切った!


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コメント

非公開コメント

孫の手、強い!

女性を守る騎士みたいで、とっても格好良いですね!

Re: 孫の手、強い!

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

私の中で“孫の手”は、‟最強武器”ですからね…。
夢でも‟伝説の剣”並みに補正がかかっていたのだと思います。

“女性を守る騎士”は、初めて言われましね…。
現実でも、“誰か”を守れる存在になりたいものです。

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、どう森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。