FC2ブログ

夢日記 第21夜「スノードームの観測者」

夢日記「Dream Diary」
12 /27 2016

こんにちは、ぽち猫です。
明日は、Mちゃんと一緒に“映画”を観に行きます。

「夢日記アプリ」に投稿中の“夢”の物語です。




そこは幼稚園だった。
私立とは名ばかりの、古い建物。

隣にある保育園は明るく、子供達が色とりどりの遊具で楽しく遊んでいるが、薄暗く日当たりの悪いこの幼稚園には、その光景を羨望の眼差しで眺める小さな囚人の影しかない。


――


お絵描きの時間、小さなグラウンドを見下ろしながら…ふと思う。

――今、私の考えている事は、本当に私自身が考えていることなのだろうか…?

初めて自分以外にも、思考している人間がいるのだと気が付いた。

そして、過去の出来事を綺麗に忘れていく事にも…。
不思議な気持ちになって、感動した事を覚えている。

周りを見渡すと、真剣な表情で画用紙と見飽きた風景を見比べている子供達が、一人分の小さな空間を空けて、ポツンポツンと点在している。

私もソレに倣わなければならない、同じ立場の人間だ。
…しかし、背の高い保育士の目には、私の身長はあまりにも小さ過ぎたのだろう。

立ち上がり、物思いに耽る私を咎める大人はいなかった。


――


沢山の生き物が、ウジャウジャと蠢いている。
自分のように…否、自分以上に物事を考えている生き物だって、沢山いるのだろう。

…ならば、私が“今”考えている事すらも、思い付いている生き物が存在しているのではないか?
私自身が考えているように思わせておいて、私はその人にとっては単なる暇潰しの人形でしかない存在…という可能性もあるのではないのか?

…果たして、周りに転がっている玩具と私の違いは何なのだろうか?


――


自分以外にも、いろんな考えを持った人間が、数え切れないほど沢山いると知った時。
私は確かに、そう疑問を抱いたのだ。

――でも…。今の私には、その感覚が分からない…。

忘れたい過去ばかりが増えていく。
忘れられない事が辛くて、とても苦しくて泣きたくなった。

だけど、何もかも覚えているわけでもない事も、言いようがないほど辛くて…。
自分以外の生き物に、生き方すらも決めてもらいたいと願ってしまうくらい…。

考える続ける事が、苦痛だったのだ。


――


自分はドームの中にいて、ソレを覗き込む存在がいる。

どれだけ頑張っても、暗くて見えない空の上。
小さな手を伸ばし、必死に背伸びをする。

ソレを見下ろす宇宙人のような“観測者”は、ひょろ長い身体を折り曲げて椅子に座り、小さなテーブルの上をぼんやりと眺めている。

――無表情に、そして興味無げに…。

もどかしくて、小さな椅子によじ登り、大きくジャンプをするが届かない。

暇潰しにすら思われていない事をひしひしと感じても…。

…私はソコで、生きたかったのだ。


――


生まれてから、一番近いところに存在していた人が問う。

「自分が今“ココ”にいるのは、他の誰かに連れてこられたキャラクターだからって…そう考えた事は、ある?」

そう首を傾げるその人に、私はさも当然という顔で答えた。

「あるよ。幼稚園の頃に、考えていたね。」

それを聞いたその人は目を剥いて…そしてしみじみと呟くのだ。

「…アンタ、昔からヘンやってんね。」

会話を少し続けた後に、私は気付いた。

“普通”の人は、そんな事を考えないのだ。
そして、“御伽噺”でも有り得ないような空想を想い付きもしないのだ、という事に…。

…私は初めて、気付いたのだ。


――


幼稚園の頃に抱いた疑問が真実なら良いのに…と、思ってしまったのだろう。
小さな頃の空想は、今の私にとって、これ以上ないほど魅力的なモノだった…らしい。

…ゲームも漫画も、アニメすらも見た事がない幼子。

たどたどしい動きで指を折り畳むだけで数えられる齢の時には、もうこの考えがあった。
…きっと、根本的に私の思考はそう望んでしまう性質なのだろう。

――私は、誰かに“作られた”存在…。

今、考えている事も、誰かが考えた“台詞”の通り。
この場所にいるのも、そういう“舞台装置”だから…。

――それこそが、“真実”だったら良かったのに…。

そう願ってしまう自分の手は、やっぱり小さなままだった。


ーーここから夢の感想ーー

私は昔からヘンだったんだな…と、実感した夢。



関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

「蝴蝶の夢」を彷彿とさせるような…。

ぽち猫さんの文章には思わず引き込まれてしまいます。
まるで短編小説を読んだかのような気持ちです。

Re: 「胡蝶の夢」を沸騰とさせるような…。

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

第15夜「あの子からの、言葉の意味は…。」の投稿分から、書き方を変えて“小説”を執筆するようなイメージで認めております。
なので、そう言ってもらえて嬉しかったです。

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

夢日記は、いつ、何処で、誰が、何を…みたいな箇条書きで残すモノだと思い込んでいましたが…

ぽち猫さんの夢日記は小説のようにスルッと読む事が出来て、とても感動した事を思い出しました!

Re: 夢日記は、いつ、何処で、誰が、何を…みたいな箇条書きで残すモノだと思い込んでいましたが…

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

私は‟自分の事”を書く事が苦手で、「一層の事、ひとつの“物語”のように書き上げてみようか?」と、考えたのがきっかけですね。

最初は「“箇条書き”形式の方が良いのだろうか…?」と、悩んでいたのですが…。
有り難い事に、私の書き方でも受け入れてくれる方が多かったので、今では楽しく“夢日記”を書けるようになりました!

これからも「もっと分かりやすく、もっと楽しめる夢日記!」を目指して、頑張りますね!

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

こんにちは

スノードームですか。
ものによってはいいものがあったりしますよねぇ~。

Re: こんにちは

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

はい、イメージは“スノードーム”です!
気に入った題材のモノがあると、時間を忘れて眺めてしまいますよねー。

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、どう森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。