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夢日記 第22夜「小さな町の大きな迷子」

夢日記「Dream Diary」
12 /29 2016

こんにちは、ぽち猫です。
今日は、一段と寒いですね。

「夢日記アプリ」に投稿中の“夢”の物語です。




――真っ直ぐに歩いた道の先には、一体“何”があるのだろう…?

何も考えずに、歩いてみた。

住んでいる町から出たわけではない。
ただ、それ以上“直進”が出来ない、という場所まで来ただけだ。

…実際には工事を理由に引き返しただけで、右か左に曲がれば道はあった、と思う。


――


私は静かな空間が好きだ。
しかし、ずっと変化がない時間が続いていくのは退屈だ、とも思っている。

趣味と呼べるのかも微妙な頻度で行う“散歩”自体にも、深い意味はない。
ただひたすらに、何も考えず真っ直ぐ進むだけの事だ。

道を一本変えるだけで、全く知らない風景が淡々と続くのを眺めることは楽しい事だと思っているが、少しだけ飽きてきた、とも思っている。


――


小さな家々が続く、線路沿いの細い道。
少しだけ開いた窓からはテレビの音が漏れていて、お昼時によく流れているような笑い声が聞こえる。

…多分、人は居るのだろうが、外を歩いている人は皆無である。

この暑さに動物たちも参っているのか、路地裏で寝ている猫の姿も、鳥の囀りすらも聞こえない。
車も時折、思い出したかのように通るだけで、いつも聞きなれている騒音が嘘のようだ。

たまに自転車が通ることもあるのだが…。

なんだか私を置いていく人たちと重なって、よけいに寂しさが募るのだった。


――


私は周りを見渡すが、人を見付ける事は出来なかった。

一応、十大都市の一つと名高い港町。
マンションや高層ビルも、遠くない場所にあるのが見える。

…けれど、ココはあまりにも“静か”だった。

ガラクタのような物が雑多に積み上げられた玄関の先で、洗濯物が揺れている。

開いているのか閉まっているのか分からない営業中の飲食店。
…覗き込んだ商店も、シャッターが閉まったまま錆びている。

挙句の果てに、ガラスが全て割れた事務所まであったのだ。

――人の姿は見えなくても、機能している町並み。

個人店や小さな工場が家の間に収まっている様は、日常生活をそのままジオラマにしたような、作り物めいた雰囲気があった。


――


歩いていて、強く感じた。

――私は、いてもいなくても、どっちでも構わない存在なんだ…。

この町で育った私は、この町の中ですら、迷子のように心細くなってしまう。

――何もない場所に、自分の居場所は作れないのだろうか?

歩けば何かが変わると思っていた。
しかし、周りの風景が止まっているなら、どれだけ私が動いたところで変わりようがないのかもしれない。

――でも…。今は“ここ”から、動くことができないのだ。

この町に私の居場所がなくても、置いていけないモノがある事も事実だから…。

――明日は、どの道を歩こうか?

「…その道の先に、私の居場所があると良いな。」

そう願いながら、私は来た道を戻るのだった。


ーーここから夢の感想ーー

夏から秋にかけての間に見た夢だから、今の季節とミスマッチ。



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コメント

非公開コメント

綺麗な雰囲気なのに、なんだか寂しく感じます…

あと、四駅もトボトボ歩けるなんて、凄いですね!

Re: 綺麗な雰囲気なのに、なんだか寂しく感じます…

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

そうですね…。
‟誰も居ない世界”は、とても寂しいものだと思います。

大体の“道”が分かっている場所なら、結構な距離を歩いていますね。
多分、好きな音楽を聴きながら、ぼんやりと景色を眺めているのが好きだからだと思います。

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、どう森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。