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夢日記 第92夜「冷たく濡れた毛皮」

夢日記「Dream Diary」
11 /02 2017

こんにちは、ぽち猫です。
ダヤン君通院生活125日目(お薬21日目)…薬を出す→ダヤンを抱く→口を開ける→薬を放り込む→口を閉じさせる→ゴックン…までの流れを20秒以内に行えるようになる(今日は点滴お休みの日)。

「夢日記アプリ」に投稿中の“夢”の物語です。




「もう暗いし、今日は“あそこ”に泊まろう!」

高層ビルから見える、公園内に設置された隠れ家。
冷たい窓越しに確認すると、明るい都会の町並みに不釣合いな“暗さ”の中で、いくつかの照明に照らされて浮き上がっていた。

電車で帰ることを躊躇ってしまうような夜の街。
私は今夜の“宿”の位置を確認し、後ろを振り返って母に笑いかけた。


――


住宅街の路地を通り抜け、緑が生い茂る公園の中に佇む洋館の扉を開けて中に入る。

ここは普段、公園の利用者が自由に出入り出来る“多目的ルーム”のような場所だった。
館内に電灯は灯っていなかったが、多めに設置された窓から陽光が入ってくる為、暗さは全く感じなかった。

…“夜も遅い”と言う理由で泊まろうとしているのに、何故か中に入ると時刻は夕暮れの少し前の時刻になっていたが、私と母は特に不思議に思わずに荷物の整理を行い始めた。

入り口付近に膝を突き、チラリと辺りを見渡す。

明るい色合いの壁に、ザラザラとした質感のワイン色のカーペット。
いかにも子供達を遊ばせる為だけに造った…と、言わんばかりの施設のような雰囲気だ。

入り口から入って右手側には大きな窓。
真っ直ぐに行くと台所や細々とした個室に繋がるドア。
左手側には二階に続く両階段と、それを挟むように二つの扉が設置されている。

私は嗅ぎなれない特徴的な室内の匂いに慣れるため、クンクンと鼻を鳴らした。


――


外からは分からなかったが、館の裏側は人工的に水辺に囲まれていた。

水底には石畳。
上から見た感じでは足首よりやや上程度の水量に見えるが、飛び込んだ時に足が届かないと感じた。

洋館に繋がる桟橋をトコトコと歩き、キャリーバッグに入っていた猫達を外に出した。

最年長の黒猫。
警戒心の強いキジトラ。
重量級のサバトラ。
マイペースなサビ猫。

四匹は興味深そうに桟橋に顔を近付けて辺りを確認している。

「あぁー!猫だー!?」

猫達の動きに和んでいると、館から小学校低学年程度の小さな女の子と、背の低い老婆がやって来た。

私は慌てた。
すでに館の利用可能時間は過ぎており、この場には私と母と猫達四匹しか存在しないハズだったのだ。

そして何よりも、ウチの猫達は家族以外の人間が大嫌いなのである。
それが野良の血筋からなのか、猫と言う種族の特徴なのかは分からないが、とにかく他所の人間が苦手な子達なのだ。

「猫ー!」

と、笑顔で駆けて来る女の子の前に立ちはだかり、やんわりと静止する。

「猫ー?」

私の横をすり抜けようと女の子は左右に身体を揺らすが、私も譲らない。
大きな足音を立てて猫達に近付くのを許すわけにはいかないし、怯えた猫達が女の子を引っ掻かない保障はない。

困ったように女の子は老婆を振り返り、それに気付いた老婆が私に話しかけてくる。

「野良猫なのに、触ってはいけないのですか?」

「野良猫ではありません。私の飼い猫です。」

キッパリと老婆に宣言すると、後ろからポチョンッ…と、何かが水に落ちる音がした。

慌てて振り返ると、桟橋の端の方に佇む女の子が水の中を見下ろしている。
その傍には身体の大きなサバトラと、ゴロゴロと転がり続けているサビ猫がいるが、黒猫とキジトラの姿が見当たらなかった。

「…それで、野良猫なのに触ってはいけないのですか?」

「だから…野良猫ではありません!私の飼い猫なんです!」

場違いな老婆の質問に答える私の目に、黒猫とキジトラの姿が映った。

――水の中で必死に足を動かす、二匹の姿が…。

薄手の格好をしているが、今は肌寒く感じる事も多い季節だ。
早く助け上げて、身体を温めないと取り返しのつかない事態になってしまう。

二匹は水の流れに従い、館の下へと流されている。

――あの下に流れてしまったら、もう助けられない!?

私は蒼白になって二匹に手を伸ばした。


――


暖色の柔らかな電灯。
戸締りが施された台所のカーペットの上。

風呂場や洗面所から回収してきた白いタオルで猫達の身体を拭う。
ビショビショに濡れてしまった毛皮は身体に張り付き、いつも以上に貧相な見た目に見えた。

どうやって水の中に落ちた猫達を救出したのか。
何故、水の中に落ちなかった猫達まで湿っているのか。

その辺りの記憶がポッカリと抜け落ちているが、とにかく無事に猫達を回収できた事に安堵した。

「良かったな。タオルがたくさんあって。」

「ホンマに…。いつでも“万が一”を考えて、大量に買い込む癖が役に立ったわ。」

自由気ままに足元をうろつく猫達の身体を拭きながら、私は母と頷き合った。


ーーここから夢の感想ーー

“自然公園”という単語に、憧れを抱いていた幼少期…。
*私が育った地区に、子供が立ち入りを許された公園は、唯の一つも存在しなかった。



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コメント

非公開コメント

猫ちゃん達が無事で、本当に良かったです!

ぽち猫さんの夢日記は周りの風景が見える程、詳しく書かれているので、いつも惹き込まれてしまいます!

Re: 猫ちゃん達が無事で、本当に良かったです!

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

…はい、“猫”達が無事で本当に良かったです。
“夢の中”でも“現実”でも、猫達の安全が一番“大事”ですからね!

“文章”についてのお褒めの言葉も、ありがとうございました!
まだまだ未熟な部分も多いですが、そう言って頂けて嬉しかったです。

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、どう森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。