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夢日記 第94夜「金印を授けし仙人」

夢日記「Dream Diary」
01 /07 2018

こんにちは、ぽち猫です。
今日はブログ開設から“400日目”の記念日ですが、1ヶ月前からカテゴリーが一つも増えていないので、まとめ記事を投稿する等の予定はありません(それ以上に“寝不足”で余裕がないのです…)。

「夢日記アプリ」に投稿中の“夢”の物語です。




履き慣れた靴が見える。
漫画や映画にあるワンシーンのように、狭まった視界の中で砂利道を歩いていた。

――そろそろ、か…。

頭がそう認識すると、段々と視界が広がっていった。

山に囲まれた田園地帯。
畦道の間には大きな電信柱がポツン、ポツンと立っている。

時刻はお昼時…もしくはそれを少しだけ過ぎた時間帯。
お天道様は眩しかったが、真夏の入道雲のような爽やかさを感じる白い雲が散りばめられていた。

“僕”は男子学生だった。
半袖のスクールシャツに身を包み、右肩にはあまり中身が入っていない学生鞄をかけている。

…唐突に、足が止まる。

木々で覆われた小さな山の間に、ひっそりと隠されている社。

不揃いな高さの石段。
踊り場を挟む階段は上下共に奇数枚の段差があり、下の段の方が二段ほど多いようだ。

前を歩いていた三人の老人が、慣れた様子で鎮守の森を覗き込む。

一人目は竹刀を構える為に長身の身体を低く屈め、ズボンの左ポケットから白いタオルを垂らしている。
二人目はガタイが良く、一人目同様に身体を屈めているが、いつでも飛び出せるような鋭い体勢の一人目と違い、敵の攻撃を受け止められるようなドッシリとした構えを取っていた。
三人目は先の二人と違い小柄で、辺りを警戒する二人の間を通り抜けてスタスタと階段を登っていく。

――この場所、知ってる気がする…。

昔見た、夢の舞台に酷似していた。

観光地のように、人通りの多い石橋。
前に進むと傾斜が徐々に大きくなり、最後には獣道すらマシに思えるような悪路を這って神社裏に辿り着く。

その後は結び場の横で仲間と合流し、黒服の人間から必死に逃げた後にダムの横にある秘密結社の隠れ家を襲撃…したような気もする、なんとも支離滅裂で波乱万丈な内容の夢。

――あの時は長々と不安定な足場の山道を登っていたが、反対側からだとこんなにも穏やかな風景だったのか…。

まじまじと社を見上げていると、しわがれた笑い声が木霊する。

ガバリと、歳に似合わぬ速さで振り返る老人の動きとは逆に、“僕”はゆっくりと顔を動かした。

艶のない、真っ白な髪。
修験装束に身を包んだ一人の老婆。

彼女は目玉を飛び出させるような勢いで眼を見開き、大きく口を開けて楽しそうに笑っていた。


――


「これをお前にやろう。」

背の低い彼女は、下を向く“僕”の視界に皺だらけの腕を差し込む。
前を歩く老人達や、この社に来るキッカケとなった少女は前だけを見、“僕”と彼女のやりとりには気付いていないようだ。

痩せ細り、老いた色合いの手に握られた金色の印。
それは低くなった太陽の光を浴びて作り物独特の輝きを放っていたが、不思議な事にいやらしさは全く感じず、逆に穏やかな気を発しているようだった。

「また此処に来ることがあったら、その時はお前の好きな“文字”を彫ってやろう。」

“僕”は反射的に伸ばした手で、躊躇いがちに金印を受け取った。
手の平の温もりを吸い取るように、金の印は生温くなっていく。

――次、来た時に“彫る”って事は、この印には何も書かれていないのか…。

彼女は“僕”の考えを読み取ったのか、可笑しそうに声を上げて田んぼの上を飛んでいく。

――次…何を彫ってもらおうかな?

“僕”は次来る時の算段に思いを馳せていたが、心配そうにコチラを見る少女に気付いて思考を中断させる。

苦笑いを浮かべて少女に歩み寄りながら、“僕”はズボンに下げていた薄手の小さな赤い巾着へと金印を滑り込ませて紐を引っ張る。
…多少、不器用な動きだったが、どうやら金印は落とさずに仕舞えたようだった。

“僕”は金印の入った巾着を右手で撫で、左を歩く少女へと視線を向けた。


――



“僕”が共に歩く人間達に意識を戻すと、そこは田園ではなく慌しく車が行き交う道路だった。

片側二車線の、ごくごく一般的な街中の風景。
老人達や少女は躊躇いなくガードレールに突っ込んで行くが、“僕”は無意識に歩みの速度を落とした。

――道路を渡る気なのか…?

冷や汗をかきながら先を歩く一行を眺めるが、先頭の老人の足が道路に踏み込んだ瞬間。
…不思議なことに、そこは信号付きの横断歩道へと造り変えられていた。

――此処、横断歩道が出来ていたんだ…。

“僕”は落としていた速度を上げて、横断する一行へと加わる。
そして左右に停車している乗用車を眺めながら、“前方に聳え立つ幼稚園と保育園へと視線を向けた。

――なんか、懐かしいなぁ…。

右手に見える保育園。
左手に見える幼稚園。

隣接する建物の間に挟まる道路の形状は少し違っているが、そこは紛れもなく私が生まれ育った街の風景だった。

――こういう“登校”も、悪くないかな…。

三人の頼りになる老兵が引率する中。
“僕”は右隣を歩く少女の小さな頭を見下ろしながら、時計を確認する。

その時間は学校に向かうには丁度良い時刻…午前八時を少しだけ過ぎたところだった。


ーーここから夢の感想ーー

私は夢の中でよく“少年”の役割を与えられるのですが、その時のキャラクターが基となって生まれたのが“音夜”君です。



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コメント

非公開コメント

まるで、目の前で展開されているかのような錯覚に陥ってしまいました!

私は金印を教科書でしか見た事がありませんが、すぐに形が想像できました!

Re: まるで、目の前で展開されているかのような錯覚に陥ってしまいました!

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

歴史の教科書に“原寸大”という文字と共に載っている写真ですね。
私は“レプリカ”しか見た事がありませんが、此処音さんの想像された“形”で正解だと思います。

描写についても褒めて頂き、本当にありがとうございました。

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、どう森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。