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夢日記 第97夜「水中箱庭と星屑望遠鏡」

夢日記「Dream Diary」
03 /29 2018

こんにちは、ぽち猫です。
親戚が「薬局の前に子猫3匹も置いて行かれたー!」と泣き付いて来たので、お世話の仕方を色々とレクチャーしていました(約8年ぶりに子猫を触った…)。

夢日記アプリに投稿中の夢のお話です。




「あら、綺麗。」

魔境と成り果ててしまった屋根裏部屋の整理をしていると、時々、面白い物を発掘する。
ソレ等を組み合わせて“芸術作品”へと昇華させるのが、最近の私達のマイブームだった。

――だから“名ばかり劇団”なんて呼ばれているんだろうなぁ…。

不器用にラベルの剥がされた小瓶を光に透かしながら、私は苦笑した。


――


「ただいまー。」

「おかえりなさーい!ご飯にする?ナンにする?それとも…ルーだけ?」

「あら、今日のお昼はカレーなのね。…たまには辛いカレーが食べたいわー。」

「辛いとブツブツが出ちゃうでしょー!私に飯抜きの刑を処すると言うのですかー!」

「アンタの大好きなポテトサラダがあるじゃない。」

「林檎をゴロゴロ入れても怒られない優しい世界ー。じゃあ、次からは激辛カレー(サラダ抜き)定食ね。」

「いや、ごめん。流石にカレーだけなのは味気ないわ…。」

「うむ、分かればよろしい。」

続々と帰って来る団員達に声をかけ、私はこれ見よがしに自信作を振って見せた。

「あら?アンタは買い出しに行かなかったの?」

作業台に置かれたままの“五百円”を綺麗に磨かれた爪の先で指し示す衣装担当に、購入品の取り出していた面々も首を傾げる。

「私は発掘して来たからね。一応、瓶は洗って乾かしておいたよ。」

「…それでガラクタ作りに励んでいたの?」

「ガラクタじゃないやい!どっからどう見ても“万華鏡”でしょー!」

「いや、どっからどう見てもガラクタにしか見えない…。」

「どうしてそんな事、言うのー!ちゃんと覗けばキラキラするんだからねー!」

大げさな動きで怒りを表現し、私は出来たてホヤホヤの万華鏡を皆に押し付けた。

「…ちょっと見づらいけど、雰囲気は出てるわね。材料は?」

「牛乳パックと画用紙と…これ、なんて言うの?プラスチック?」

「…アクリル板?」

「そうそう、アクリル板があれば出来るよー。」

「…ソレこそ、皆で作るべきだったんじゃないの?」

「また作れば良いじゃないか!それに、洗濯ノリも発掘しちゃったから、今日のメインはコッチなのだよ!」

「その洗濯ノリは足りるのかしら?」

「前回のスーパーボールと違って、あんまり使わないから大丈夫だと思うよ?」

洗濯ノリの入った容器を振りまくるMちゃんを指差すと、衣装担当は頬を引き攣らせて頷いた。

「何故、あの子は洗濯ノリを振っているのかしら?」

「…さぁ?運動不足解消目的じゃない?」

――パンパンッ!

洗濯ノリのシェイクに励むMちゃんを見ながら会話を続けていると、団長が手を打つ音が響いた。

マイペース集団と評される私達だが、なんやかんやと団長の合図と飯の時間にだけは団結力が発揮される。
…是非とも普段から発揮されてほしいものである。

「皆さん、材料の準備は出来ましたね?…それでは。第一回スノードーム選手権を開始いたします!」

各々が気に入った空き瓶を掲げて雄叫びを上げる中、Mちゃんだけは洗濯ノリを握ってニコニコと笑みを浮かべていた。


――


前回同様の“死闘”が繰り広げられるであろう…と予想していたのだが、今回は全員、大人しかった。
どれくらい大人しかったかと言うと、「“図工の授業を受ける小学生達”くらいには静かな空間であった…。」と認識出来る程だ。
我々の今までを考えれば、これは正しく“快挙”である。

「僕はですね…我が劇団のアイドル、“ロベリア”ちゃん人形を入れてみました!」

「ロベリアちゃん、フィギュア化もされていたんですね。…知らなかった。」

団長が瓶を引っくり返すと、紫色の花弁が舞う。

コーヒーの粉が入っていた大き目の瓶の中で、“魔法戦士ロベリア”で撲殺系ヒロインを務めるロベリア嬢がニッコリと微笑んでいる。
精巧に形作られた彼女が握り締める魔法のステッキ(打撃武器)の先と可愛らしい顔に飛び散る赤い飛沫がチャームポイントだそうだ。

「俺は動物のフィギュアを入れてみたのだが…何故か毎回、団長と被っている気がする。」

「お二人とも真面目ですからね…。感性も似ているのかもしれません。」

副団長が瓶を引っくり返すと、真っ白な粉が舞う。

マーマレードの入っていた角張った瓶の中で、二匹のハムスターが降り注ぐ粉雪を見上げていた。
白色のハムスターの首には赤いマフラーが巻かれ、灰色のハムスターの頭には赤い帽子がチョコンと乗せられているところに彼の隠し切れない優しさが滲み出ている。

「お前らの発想力が貧弱なだけだろ。俺には被るなんて芸当、絶対に無理だろうな。」

「こんな凄過ぎる作品が被る世の中になったら、私は今以上に自分の存在について疑問視してしまいますよ…。」

美術担当が瓶を引っくり返すと、白と黒の髑髏が舞う。

ウイスキーの入っていた独特の形をした瓶の中で、海賊旗を掲げた帆船の模型がとてつもない存在感を放っている。
彼がピンセット一本で芸術品を作り上げた事にも度肝を抜いたが、それ以上に初めて目の当たりにするボトルシップへの感動の方が大きかった。

「毎回、アンタの後にお披露目させられる私の気持ちも考えて欲しいものだわ。」

「君の作品も十分、芸術的だと思うよ。ちゃんとロベリアちゃんへの愛も感じられるしね…。」

衣装担当が瓶を引っくり返すと、緑色の木の葉が舞う。

ドレッシングの入っていた細長い瓶の中で、一輪の瑠璃蝶草が揺れている。
樹脂加工が施されている為、少し固い動きが太陽光で動く玩具を見ているようで面白かった。

「俺は…お菓子に入っていた犬と猫の玩具を入れてみた。」

「君って結構、強運だよね。よく一発でこんなにソックリな子達を引けたね…。」

宣伝担当が瓶を引っくり返すと、色鮮やかな紙吹雪が舞う。

砂糖菓子の入っていたゴツめの瓶の中で、白地に斑模様のある中型犬と三毛猫が寄り添っている。
土台のスポンジに何か書いていたのを美術担当にからかわれていたようだが、その面を蓋に貼り付けたのか、完成品には文字はなかった。

「やっぱり私のが一番、綺麗だわ!」

「うん、とても女の子らしくて綺麗だと思うよ!」

花形女優が瓶を引っくり返すと、様々な形のビーズが舞う。

香水の入っていた可愛らしい瓶の中で、ミニチュアサイズの小さなお菓子が山のように積み上げられていた。
フルーツやクリームの上にポンポンと降り注ぐビーズを見ていると、なんだかとても楽しい気持ちになってくる。

「私だって、けっこう自信あるけどなぁ?」

「Mちゃんって、けっこう海に縁がある感じするよね。住んでいる所は山寄りだけど…。」

声優志望のMちゃんが瓶を引っくり返すと、星型のスパンコールが舞う。

何故か一つだけあったスノードーム専用の瓶の中で、貝殻や魚を模った硝子細工がキラキラと輝いている。
…余談だが、たった一つしかない専用瓶に躊躇する事無く手を伸ばしたMちゃんを阻む者が誰一人として存在しなかったのは、ただ単に他のメンバーがオリジナリティーを優先させて専用瓶に興味を示していなかったからである。

「私のはね…コレなのです!」

ジャムの入っていた丸い瓶の中で、薄く色付いた液体が揺れている。

薄い色合いのスポンジの土台の上には、見慣れた赤と白の球体。
水中に鎮座するボールの上に降り注ぐ青色と銀色のラメは、前回のスーパーボール制作で使ったラメのり絵の具の残りだ。
…絵の具がカッピカピに乾いていた事にはかなり焦ったが、精製水を入れると綺麗に溶けたのでホッとした。

「…なんか地味だな。」

「君のがインパクトでか過ぎるだけだよ!」

「折角、あの“問題作”が手元にあるのだから、それこそ瓶の中に突っ込めば良かっただろうに…。」

「あんなに大きな粘土細工をどうやって小瓶に詰めろって言うんですかー!」

「気合い。」

美術担当が鼻で笑いながら指差す先にある“粘土細工”を横目で確認し、溜め息を吐く。
その昔、発掘した乾燥粘土を溶かして作り上げた“大作”は、製作者である私ですら何をモチーフにしたのかが定かではないモンスターだ。

…たしかに、コレでスノードームを作れば…間違いなく“怪作”にはなったと思う。
しかし、高さ三十センチ以上の粘土細工の入る硝子ケースでスノードームを作るのは流石に無理と言うものだ。

作りたてのスノードームを揺らしながら膨れていると、目を輝かせた団長が話しかけて来た。

「そのボール、中に何か入っているんですか?」

「えぇ、入っていますよ。」

好奇心に満ちた目の団長には申し訳ないが、私の答えは最初から決まっている。

「“内緒”ですけど…ね。」

一瞬、全く同じ物を沈めた人の事を考えたが、私は誰にも教えるつもりはないのだ。
私は話題を逸らす為に、未だにコチラを見ている団長に問うてみた。

「それが何か?」

「いえ、ちょっと中古ゲーム屋巡りをしに行こうかと思いまして!」

「…は?」

ニコニコと笑う団長に首を傾げるが、彼は私の疑問に答える事無く集合の合図に手を打った。
そして全員でスノードーム片手に記念撮影を行い、その日は解散したのだが…。

「中古ガチャの結果があまりにも酷かったので、みんな一緒に図鑑埋めの旅に出ましょう!」

私の疑問は、その日の三日後から開催される事となった“謎の耐久企画”で明らかになるのだった。


ーーここから夢の感想ーー

最初は“ゲームの夢”の方を書くつもりだったのですが、いつの間にか“スーパーボールの夢”の続きを打ち込んでいました。
*アプリの方にはイメージイラストを貼り付けています(でも“線画”のままですし、ブログに“メイキング”を投稿するかは“未定”状態です)。



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コメント

非公開コメント

美術の課題みたいに上手なイラストですね!

ぽち猫さんの夢は凄く想像しやすいですが、絵があるともっと分かりやすいですね!

Re: 美術の課題みたいに上手なイラストですね!

こんにちは!
ブログ訪問&コメントありがとうございます!

普段、絵を描かないので表現し切れていない部分の方が多いのですが…。
夢の雰囲気が伝わったようで、ホッとしました!

お優しいコメント、本当にありがとうございました!

ぽち猫

初めまして、ぽち猫です。
猫とカタツムリと同居中の機械音痴です。

主に夢日記、どう森&ポケモン関連のプレイ日記を書いていこうと思っています。
…思っているだけです。
あくまで思っているだけで、予定はいつでも未定です。

ゆったりのんびり、猫のように気ままなブログを目指して頑張ります。